翻訳・通訳業界の2024年度の実態調査が行われています

翻訳や通訳については、AI翻訳や機械翻訳などが現れたこと、Lancers や Crowdworks などのクラウドソーシングサイトが台頭したこと、そうした影響を受けて MTPE などの翻訳形態も増えたことなどから、業界が日々変化していると言えます。これには、例えば翻訳の相場がいくらくらいであるかや、翻訳者の収入の平均や中央値がどの程度かといったことの変化も含まれます。

このような翻訳業界の実態を確認するため、日本翻訳連盟が、翻訳通訳白書の作成を行っており、現在、その実態調査が行われています(前回の実態調査は2022年度でした)。より多くの翻訳者や通訳者の回答を得ることで信憑性の高いデータとなるため、翻訳や通訳に関わる方は回答を検討してみてはいかがでしょうか。ちなみに僕自身はこの日本翻訳連盟とは関係なく、完全に独立した一個人ですが、既に実態調査への回答を済ませています。

クラウドソーシングで翻訳している方や副業的に翻訳しているといった方も含んだ調査になる方がより網羅的なデータとなるため、少しでも翻訳に関わる方は自分なりの状況を回答することが推奨されます。そうした情報を踏まえることによって、業界の単価改善や労働環境の改善などにも大きな動きが起こるきっかけとなるかもしれません。

実態調査への回答者には本年の翻訳通訳白書のデータが無料で提供されます。翻訳通訳白書は公開後にAmazonで購入することもできますが、例年通りであれば高額であるため、ぜひこの機会に回答しておくのが良いかと思います。

業界調査アンケートは【こちら】から。

Akitsugu Domoto

Translator, wordsmith, speaker, author and part-time YouTuber.

https://word-tailor.com
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