Youtubeの登録者数が1,000人を越えました

2021年からYouTubeにて翻訳家として英語や英語学習、翻訳のことについて発信をしておりましたが、そのYouTubeチャンネルがこのたび登録者数1,000人を突破しました。いつも応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。これをきっかけに、YouTubeチャンネルを始めた理由や今後の活動方針などについて、改めてブログとしてまとめておこうかと思います。

僕がずっと翻訳という仕事について思っていたことのひとつが、翻訳家の多くは裏方に回る人が多いということでした。もちろん、原文あっての翻訳家であることは間違いありませんし、例えば何かの本やサービスを翻訳して飛ぶように売れたとしても、それはその本やサービスの元々の内容が素晴らしかったのだということに疑いの余地はないでしょう。

しかしそれと同時に、翻訳家として表舞台に立つ人は非常に少なく、超一流や第一線で活躍している人でもそれは例外ではありません。例えばハリーポッターを翻訳したのが誰なのか、そもそも男性なのか女性なのかすら、多くの人は知らないでしょう。

翻訳家は、言語のスペシャリストに数えられる職業であり、その知見から多くのことを発信できるのではないか。翻訳家であっても表舞台に立つことはあっても良いのではないか。もちろん、それを望まない人が無理に表舞台に立つ必要はなくとも、表舞台に立って発信をしていく翻訳家が増えても良いのではないか。その目線から発信できる情報には、これまで舞台裏でしか語られていなかったようなことも含まれるのではないか。そう思い、英語学習や翻訳について情報発信を積極的に始めようと思ったのが2020年の暮れ、そして実際に発信を始めたのが2021年でした。

幸いにして、2016年にLancer of the yearという名誉ある賞を頂いていたこともあり、それまでの活動で発信していく上でのバックグラウンドもある程度土台ができていたので、2021年を通して、どのようなコンテンツを発信していくのが良いかについても掘り下げることができました。2022年はそうしたコンテンツの投稿をコンスタントに続けた年と言えます。

その中で、多くの翻訳家や翻訳関係者との出会いがあり、またクラウドソーシングから翻訳家としてデビューした自分がそれまで関わりの薄かった既存の翻訳業界のことを知る機会にも恵まれました。それと同時に、クラウドソーシングを通じて翻訳家となるというキャリアが思ったほどメジャーではなかったということなども理解しました。

そうしてキャリアについて考えたとき、「元々は別の何かだった人が翻訳家になる」というパターンはあっても「翻訳家から何かをしていく」というパターンがあまりないということにも気付いたのは、今年の大きな発見のうちのひとつです。

こうした気付きを踏まえて、今後も翻訳家としてのお仕事の軸を大切にしつつ、より色々なお仕事に関わっていけたらと思っております。YouTubeではその様子についてご報告したり、英語や翻訳を学びたいひとのためのコンテンツを提供したりなどを予定しています。オンラインはもちろん、オフラインでもイベントに参加して登壇したりなどを予定しておりますので、何か機会やご要望などあれば、お気軽にお申し付けください。

翻訳についても、常に英語学や言語学、また実践面での研鑽を深めて参ります。はじめてお手伝いさせて頂く方には「やはりプロに頼むと違う」と感じて頂ける翻訳を提供できるよう、また繰り返しお手伝いをさせて頂いておりますクライアントの皆様におかれましては前回の翻訳よりもより良い翻訳をお出しできるよう、精進して参ります。

特にトランスクリエーションや広告翻訳、コピーライティングの翻訳、ゲームのテキストやサブカルチャーのコンテンツの翻訳など、機械翻訳では味気ない翻訳になりがちな分野については、ぜひお任せください。

今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。

Akitsugu Domoto

Translator, wordsmith, speaker, author and part-time YouTuber.

https://word-tailor.com
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