noteにて更新中のシリーズについて

現在、noteにて『翻訳雑論』というシリーズを連載中です。このシリーズは翻訳について僕が思うところを、僕の思考の整理も兼ねて文字起こししている、というようなシリーズとなっています。以下、どうして翻訳雑論をこのブログで連載せず、noteでの連載としているのか、そしてどうしてこの翻訳雑論がnoteで有料記事になっているのかについて、簡単に解説します。これは、この翻訳雑論が堂本の翻訳者としての活動において何らかの意味を持ち得る可能性が出てきたためです。

まず、このホームページのブログは、堂本の活動内容やYouTubeの動画についての補足について更新されています。つまり、読者に何かを知ってもらいたいときに更新されるのであり、読者を想定して書かれているテキストであると言って良いでしょう。

一方翻訳雑論は、僕が翻訳や言語について思うところを自分の考えの整理をメインとして書いているものです。このことは、無料で読める『翻訳雑論のはじめ』にも明記しています。つまり、読者を意識して書かれたものではなく、徹頭徹尾、自分のために書かれたテキストであるということです。そのため、ホームページのブログ欄で更新することは性質上好ましくないと思い、noteで分割して更新することとなりました。

また、特定の読者を想定せずに自分の考えの整理のために書かれているテキストであるため、表現の取捨選択の基準がこうした公的な発信を目的とするブログよりも厳しくないという特徴もあります。そのため、不特定多数の目に触れた結果として特定の表現が誤解を生むような自体を避けるため、しかし一方で最低限誰かが”読むかもしれない”という緊張感の中でテキストを書くため、note上では有料記事としています。この辺りのレイヤーの張り方は、YouTubeのメンバーシップにも通ずるところがあります。

このように「多くの人に見て欲しい文章」では決してありませんが、翻訳雑論を書き始めて自分の中での考え方はかなりまとまるようになってきており、これは不定期でも更新を続けるのが良さそうだ、と判断したため、堂本の活動の一環として紹介するべく、このブログでも一度取り上げておくことにしました。ある程度内容がまとまったら、全体の推敲を経てKindle化することも検討していますので、個別の記事を購入するのではなく、それを待って読んで頂くのも良いかと思います。

これからも、自分なりに翻訳について研究を行い、それを様々な形で発信することで翻訳の奥深さを知って頂いたり、面白さを知って頂いたりすることに貢献できればと思っております。何かお気付きの点がある場合や、こうした主旨の上で堂本にお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

Akitsugu Domoto

Translator, wordsmith, speaker, author and part-time YouTuber.

https://word-tailor.com
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