イベントのお知らせ: AIと英語業務を分担する方法
2023/6/13 追記
本イベントの内容を簡単にまとめた記事を作成し、公開しました。英語業務の分担について解説していますので、よろしければぜひご参考ください。記事は【こちらから】ご確認頂けます。
Twitterのタイムラインを眺めていると、それだけで日々新しい技術が生まれており、その速度には目眩がするほどです。常に新しい情報をキャッチすることは翻訳家にとって非常に重要なことですが、この速さについていくには少し工夫が必要かもしれない、と思い始めました。
そんな中でも、言語に関するAIの進化は評判になりやすい面があります。言葉というのは人間が扱う、「人間らしさ」を象徴する最たるものであり、また同時に流暢な言葉使いであるかどうかは直感的に分かるので、AIの進化が誰にとっても分かりやすいという面もあるのでしょう。
しかし一方、AIにどこまで仕事を任せて良いものか、というような問題もあります。何でも任せられるわけではなく、その精度にも問題があるケースが確認されていますが、どうしてもこうした話題はいわゆる”ポジショントーク”に繋がりやすく、個人の発信は「AIの進化が凄い」か「AIはまだまだ使えない」のどちらかに寄りすぎてしまいがちです。
これまで人間がやらなければいけなかった業務の少なくとも一部がAIで処理できるようになってきた、このことは間違いないでしょう。つまりこれは、「どこまでをAIに任せて良いのか」を考えるフェーズに入りつつあるということです。しかし翻訳家としての立場からこのことを考えるに、例えばこれまで、「機械翻訳をどう使うのが正しいのか」ということが論じられたり、それが広く共有されたりすることは稀であったことを考えると、またAIをどう使うかという問題は個人の裁量に委ねられるところが大きくなるのではないか、と想像しています。
そこでこの度、DeepLやChatGPTを用いて英語業務を代替してもらう場合、どういったことが処理できるのか、またどのようなリスクや問題が孕まれるのかについて翻訳家の立場から解説するイベントを行うことにしました。本当は無料でも良かったのですが、無料だと当日の参加率が低くなる傾向がありましたので、参加費2,000円としております。
イベントの募集ページはPeatixで作成されており、【こちらから】ご参加いただけます。また、このイベントの内容は録画し、全体あるいは一部を、後々にYouTubeのチャンネルメンバーシップの特典として公開予定です(メンバーシップは現在、月額290円です)。
こうした企業・事業者・翻訳ユーザー向けのイベントは、翻訳産業を守っていくこと、また同時に機械翻訳を正しく使い、それを事業発展に活かして頂くことためにも必要と考え、今後も定期的に行っていくつもりです。どうぞ、応援のほど、よろしくお願いいたします。